ocean
静かな海草の茂みの中で、しっぽがくるんと巻いたお父さんが、育っている小さな赤ちゃんでいっぱいのおなかのふくろを、海に泳ぎ出る準備ができるまで運びます。
タツノオトシゴのお父さんこそが、赤ちゃんを実際に抱えて産む海の生き物です。母親はお腹にある育児嚢に卵を預け、父親がそれを抱えたまま、赤ちゃんが海へ泳ぎ出せる準備が整うまで世話をします。
イルカやサメの母親は、ほとんどの動物の母親と同じように自分自身の赤ちゃんを抱えて産みます。だからこそタツノオトシゴは珍しく、代わりに父親がその役目を担うのです。
タツノオトシゴは泳ぎが遅くぎこちない生き物で、海藻に尾を巻きつけてその場にとどまります。イルカやサメのように広い海を泳ぎ回って獲物を追いかけることはしません。
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